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読書と歴史

私は、今学期、東アジア、とりわけ中国との外交についてゼミ形式の授業で学習しています。教授も含めて5人という少人数制の授業で、孫文の三民主義を購読しつつ、歴史問題や領土問題など多様なテーマで活発な議論を戦わせながら、さまざまな知識を吸収しています。自分とは異なる意見を持つ他者との議論は骨が折れますが、大変充実したものです。また、法学の授業ではギリシア悲劇、シェークスピアの作品からリヴァイアサンや法の精神に至るまで多種多様な本が課題図書となっています。若干、消化不良気味ではありますが、日々読書にいそしんでいます。

私が高校生の頃、早稲田大学の元総長の奥島先生が講演をしてくださいました。その中で先生は、「読書とは他者の人生を追体験することである。人は一つの人生しか歩めない。しかし、読書をすることで、さまざまな人生を疑似体験でき、深みのある人間になる。」という趣旨の発言をされました。私は、この言葉に感銘を受けました。今まで、漠然としていた読書の意義がこの言葉で、明確になり、さらに読書に力が入ったのを覚えています。

書物には、今まで人類が培ってきた知恵が詰まっています。そのような書物を読むことで、自分はいかに生きるべきかという指針が生まれてくるのではないでしょうか。読書とはいわば、先の見えぬ暗闇を照らす灯火のようなものです。これと同じことが、歴史にもいえると思います。歴史は人類の成功と失敗が集積されたものです。この歴史を学ぶことで、過去の過ちを繰り返さずにすみ、正しい決断をできるようになるのと思います。
幸運にも、日本という長い歴史を持つ国に生を受けることができたのですから、先人の偉業を謙虚に学んでいこうと思います。


ビスマルクは言いました。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」と。

読書と歴史の学習を続けて、賢者になりたいと願う今日この頃です。

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33号室 山本洸大

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図書の穴倉で

私の部屋は6畳弱、周囲が天井まで書籍の山、このほかに、寝室にも天井まで書棚、二階の書庫はこれまたギッシリ。長く生きるとこうなるのかなとつくずく驚きます。机の前の棚は辞書ばかり。左の棚はいつの間にか資料のファイルばかりになりました。
私の読書スピードは、自分で呆れるほど遅いのですが、それでも人生には隙間時間が多いので、すぐにそれにはめ込んで読めるようにします。
私の経験から効果のある読書方法をお伝えしますと、必ず感想を書き留めることです。同じ本でも年代によって全く違ってきます。
私は、いま三間地方の戦国期の人々の生きざまを目的があって調べていますが、なんといまの時代の人々の生き方とまったく同じです。言われるように歴史は成功よりも失敗のほうが反面教師として役に立ちます。
若いときは、乱読大いに結構、そのうちに自分の掴みたいものが自然に出来てきます。はじめから視野を狭くするよりもそのほうが大切です。
私は、中国の戦場に5年間もいましたが、それでも中国人がよくわかりませんでした。戦後、中国を観光でなく7度一人旅(もちろん中国人やウイグル人の通訳を伴って)しました。その結果、5冊本を書きました。1冊は翻訳されて中国でも出版されました。
死ぬまでにどうしても書きたいと思うのはウイグル地区の紀行です。この地区には昭和のはじめ「東トルキスタン共和国」(ウイグル人の国です)というのがありましたが、毛沢東によって解散させられました。いまもその人々がしばしばテロ活動をやっています。中国のニュースにはほとんどでませんが・・・・。
孫文の勉強、大いに結構。どうか、孫文を支援した日本人の沢山居たことをあわせて知って欲しいものです。
私の本に『信念一路』というのがありますが、このなかに「東亞同文書院」について書いておきました。中国を知るためにわざわざ日本の大学を上海に造った時代の話です。先人たちは壮大なことをやっていたのですね。
大いに読書してください。いつでも支援します。

No title

返信ありがとうございます。
私も学べば学ぶほど、中国という国がわかりません。少なくともわれわれ日本人の常識が通じない国であるということはわかりました。まだまだ学びを続けていきたいと思います。

最近私は、幕末期の思想、特に吉田松陰の思想に興味を持っています。国難の現在の日本と幕末期は共通点も多いのではないでしょうか。そちらの方の読書も行いたいと思います。

若いときこそ貪欲に多くの読書を期待します。

積極的に読書できるのは今です。どうか、なんでもいい、読みたいと思ったものを積極的に読まれることです。読書量が少なければ、それだけ脳が萎縮します。通学電車は貴兄の書斎、最低1日1冊は読めますよね。ドンドン読んでください。
拙著『南豫明倫館』には、意外な学ぶべき人物が潜んでいます。この本には末尾に「人名索引」がありますから、これぞと思う人に出会うでしょう。愉快ですよ。
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